父の入院②

肺炎も治まり、胃ろうすることになった。

 

手術して胃ろうにすることを「胃ろうを造設する」と言うようである。

 

胃ろうの造設は入院先の病院ではできず、実家の近くの大きな病院で行うことになた。

 

まずは診察し、後日改めて検査した後に手術の流れ。

 

診察は入院している病院が行い、そのデータを手術する病院へ送り、診察結果を家族が聞くことになった。

 

消化器内科にて説明を受けた。

消化器内科では内視鏡を使用して胃の中から外へ向けて穴を開けるとのことである。

しかし、父の胃の前には大腸が横切っており、無理に穴を開けると大腸を傷つける恐れがあり難しいかもしれないとのことだった。

人の内臓は人体模型のような位置に綺麗に収まってるわけではないらしく、実際見てみないとわからないんだそう。

 

で、本来はこの後検査してから手術するのだが、寝たきりの老人を検査・手術のたびに病院間を行き来するのも大変だろうからと、検査と手術を同時に行う手配をしてくれた。

 

結果、胃ろうはできなかった。

やはり胃の前に大腸が通っているうえに胃の変形が激しいということだった。

 

と言うことで高栄養点滴のみで命を繋ぐこととなり、入院していた病院へ戻った。

 

胃ろうって誰でもできると思っていたが、違うということを知った。